東鴉川 (1)

H24.09.17(曇)。
神奈川の後藤先生(マウントファーム登山学校&素行同人メ〜グリ家主宰、労山神奈川県支部青年部部長)(以下、
リーダーまたはG氏)
に、ガイド&リーダーを依頼し、安達太良の東鴉川に出かけた。

★★☆
▲△
 
鴉川橋
全 7.1h
9/17、曇
迫力の大滝F1。ナメ&無数の
小滝の 小粒ながら多彩な状景に
陶酔。F1巻きなら容易。
道路地図(マピオン)
1/2.5万 地図:安達太良山
山・高原地図:11 磐梯・吾妻
ルート

昨日、那須・南沢を遡行した後、“道の駅土湯”で(自車に)車中泊した。
(私の車はラブフォーで、車中泊できる車ではないが、後部座席をはずし、車中泊できるようにした。)

昨日と同じ頃に出発予定だ。
6時少し前に目が覚めた。小雨だ。台風は、まだ沖縄に居るはずだが、ここまで影響が有ったようだ。まっ中止する程ではないでしょう。

朝食を食べ、a.m.6:45頃、下山予定の箕輪スキー場に、車をデポしに2台で出発した。箕輪スキー場駐車場入口には、ロープが張ってあったが、一端空いていた。駐車場奥へ私の車をデポした。

リーダーの車に乗り、箕輪トンネルを出た所で旧道を下ろうとしたら、「(旧)東鴉川橋復旧のため進入禁止」との事。ダメかとは思うが、道の駅近くの下の入口も確認してみる事にした。

新道の(新)鴉川橋の800m程下の右路肩に、作業道入口だが1〜2台なら ひどい迷惑にはならないスペースをみつけた。

道の駅土湯からの入口も同じ理由で進入禁止だった。

しょうがない、先ほどの作業道入口に駐車しましょう。
4台程駐車できるが、迷惑にならないのは中央に車庫入れ2台までだろう。


そのスペースに駐車し、沢装備&
軽く準備運動をし、

a.m.7:42
 出発!

気持ちの焦りあり、8分程で東鴉川に着いた。

新道の橋の名前も“東鴉川橋”
のようだ。

橋左から沢床へは、容易に
下りられた。
落差4m程かな?

 入渓。
 右に2m強の石滝があった。
 河原は比較的広い。
 (橋上からの印象よりは広い。)


 しばらくは大石のゴーロ帯だ。


 2m程の段差。
 滝とはカウントしない。


 おっ、早くもF1:大滝が見えてきた。

8:33頃
F1:大滝 30m。


(帰宅後に写真を見ると、中間やや厳しいが、ず〜と右というルートもあるか?)

滝下で、左岸(上から見て左、
下から見ては右)
を振り返り
見る(→)。

F1を巻くとすれば、ロープを
出して数ピッチの大高巻きに
なりそうだ。

 (←)右岸(上から見て右)

 薄黄矢印は、HP“ソロで生きる”
 (torasanさん)掲載があった
 巻きルートだ。

休憩 10分? リーダーは滝下1/4(上写真最下の矢印起点付近)の所で ルートの検討していたので5分?

滝下1/4までは、滝左を容易行ける。

まずはリーダーがロープをつけて登り、直登を試みた。

スタート前、ロープ末端8字結びを自ハーネスに結わえる時の結び方や、トップの確保について指導・確認をうけた。(講習会の頁にまとめた。)

上1/4までは、私も何とか登れそうだ。その辺で、リーダーはハーケン2本打った。1本目のクィックドローは長さ75cmか?(スリングの両端にカラビナつけた手製。コースが屈曲している時、クィックドローを長くするとロープの屈曲を緩和できる。)

(時刻違うが、状況説明のため、下写真の上部を原寸台で掲載→)
最後、(多分)右足をザック中央の高さの
小バンドに乗せ、左手ジャミング、右手はその上のバンド(半球2つの様な形)をつかみ、
右足に乗り込み、上の段にハイステップ(腰より少し高いらしい)でほぼ終わりらしい。

ところが、ジャミングは、ヌル苔のついたクラックでコブシのジャミングになるらしい。右足に乗り込むと、ジャミングが外れ易くなるらしい。(5号ぐらいのカムをクラックに入れれば安全に進めるだろうとの事)

ジャミングは厳しい。クラックに石が挟まっていたので、それをアンダーで持ち荷重したら、石がはずれ フォール!(5m)。私も慌てて(ジムで練習した事はあるが、現場では初めて)ロックしたが、私の所のロープにテンションかからないうちに止まった。

岩棚に足がつき、(多分写真右下の岩の下部に)お尻を打ち付け止まったようだ。

まっ、私がビレー慣れていたとしても、トップは最後のランニングビレーより2m以上進んでいるし、トップに対してはロープを緩めにしているので・・・どうやっても5mぐらいは滑落するだろう・・・。
 
(↓)9:32頃撮影
リーダーは、少なくとも私を完全直登させるのは無理と判断したようだ。
1コ目のハーケンの左の小スラブに逃げれないか確認している。
2〜3歩で斜めに出ている木に届く。ツゥでバランス保ちつつ木に荷重をかけてみている。太さ的には大丈夫だが岩に張り付いた木で 全荷重をかけられる信頼性はないと判断したようだ。その上のスラブもやや悪いらしい。
(今リーダーがいるあたりまでは、私でも何とか登れそうだ。)

あきらめきれず何度か確認していたが、結局直登はあきらめる事になった。

(↓写真は)リーダーが、1本目のハーケンにセルフビレーをとり(私が信用されてない?)、2個目のハーケンを回収した後、セルフビレーを解除している所。(ここでは落ちないだろうと、左手でロープのビレーヤー側(自由端)を握り、右手で撮影しました。問題かな?・・・。)

私は最後の2手を登れないだろうとの判断で、巻く事に決定。
10:10頃、torasanさん記載のルートで巻き開始。

10:35頃巻き終了。
リーダーは、1コ目のハーケン&クィックドローを回収すべく、ラッペルでF1を下りて行った。

下り方:ハーネスに短くフリクションノット(バックマン)をつけ、スリングの先にATCをつけ、フリクションノットを握り 細かく下へずらしながら下降していた。

登り方:ATCにカラビナをつけ、ロックさせたり 解除して、フリクションノットと合わせて、登ってきた。

リーダーは計3回シャワーだ、しかもハーケン打ったり抜いたりで時間かかってのシャワーだ。かなり冷えたらしい。

実は、私は、今回腕時計を忘れて、時刻の確認ができなかった(写真撮影の時間は写真のプロパティーを見れば解る)ので、どのくらいの時間を費やしたか、その場では解らなかった。(誤測定もある)GPSのトラックデータから推定すると、

  F1下到着 巻き開始 巻き終了 遡行再開  
  8:33 10:10 10:35 11:26  
 F1直登トライ 1時間37分、巻き25分、回収 51分

素直に巻いたより、2時間28分ロスった訳だ。その場では気づきませんでした。でも、初級の沢の 確保も短い距離しか経験のない私は、「良いものを見せていただいた!」という感じであった。

トップのフォール!も、有意義で 色々考え反省させられた局面であった。



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