ミキヤツ登山教室
ジム講習

H23.10.23(雨)
本当は、今日は小川山で基礎練習して、明日は稲子岳南稜の(初級)岩稜教室の
予定だったが 雨で中止。甲府市のジムで、ムーブの基礎講習をしていただいた。


基本1
ムーブ(下図、左のホールドを取りに行く場合)
 1.左足でスタンスを蹴りながら
  体を左が岩につく様右回転
  しホールドをとりに行く。
 2.ホールドをとった瞬間も
  右足はスタンスを押しつけて
  いる。
 (そのためには、最初の右足  のスタンスは左足より少し
 (30cm以上?)上である事)
理由
1.(回転)(オーバーハングの場合)岩壁に正対したままで 次のホールドを取り
 にいくと、体が岩から離れている。(→剥がされやすい、ホールドが遠い))
 回転すれば、ホールドを取りにいく手と体が岩に近い。

2.(最期まで蹴る、蹴り足)
 ホールドを取れなかった時、蹴り足がスタンスから離れていると、
 体が逆回転し、剥がされ 落ちる。蹴りが効いていれば、体は逆回転せず
 (デットな状態)
、元に戻りもう一回トライ〜別なホールドを狙う事もできる。

 蹴り足のスタンスから離れる方向に 回転と伸びあがりをしているので、
 蹴り足のスタンスは 軸足より上(30cm以上?)でなければ、スタンスから
 離れてしまう。

3.(他)回転が不要な時でも、少しだけ回転する癖をつけておいた方が良い。


基本2 (蹴り足に良いスタンスが無い時)
 スタンスがある場合よりは内側の
 (壁を蹴り(押し)易い所)
 壁を押し付けて、回転する。

 理由:スタンスと同じ位置では壁を
 押せない。

応用1 (次のホールドが軸足側だが、落差大〜かぶり大 の時)

完全に軸足に乗ってから伸びあがり
軸の手で取りに行く。

体幹の斜線も使い、距離が伸びる。
かぶりを小さくできる。


応用2

悪いホールド(〜クラック)では
それが効く方向に、回転〜体勢
体重の移動をしてから、次を
とりに行く。

スタンスへの乗りかた

 拇指丘中心より前で乗る。
 次の動きを考えて乗る。

 足底の内側では乗らない
 (動けない!滑る!)
 足先で乗る事で、体重も乗せやすいし
 足首・膝の可動性も大きくなる。
 
体重が乗り切るまでスタンスを見続ける。
 次の動きを考えて、正しい位置か? 安心・安定してスタンスか?
 最初は1cm単位でも良いが、なれたら5mm単位で位置を決める。


登山靴でのホールドの乗りかた
 




 爪先で水平に乗る意識だと、岩から
 離れる方向に力が入り はずれ易い。

 靴底のたわみを使い、スメアの意識
 で乗る。(岩に押し付ける方向に力が
 入る。)
 


ホールドのつかみ方

 親指・手のひらも岩につけ、挟みつけた方が
 力が入る。

手を伸ばす理由:
“かぶっている斜面では、しがみついていては(更にかぶった体勢になり)手が疲れる。
 手を伸ばしていた方が、ホールドの下に入れる。”もあると思うが・・・

 悪いスタンス(でホールドは良い)


 岩に張り付いているとスタンスに体重乗らず、手の
 負担が大きい。

 手を伸ばし 体を離すと、
 (振り子の原理で)足で押し付ける力が大きくなり、
 手の負担が減る。


ロープの送り

 最初のビレーカラビナまでのロープが
 三日月(強)ぐらいのタルミ を維持。

 (=トップが動けるが、それほど緩くもない程度。)


トップがランニングビレーのカラビナにロープを懸ける時は、ロープが大きく引かれるので、(その直前に)定位置から1〜2歩離れていて定位置に戻る腰を落とした姿勢にしてから立ち上がる 等をすると送り幅を大きくできる。

ビレー点が(アイスや脆い岩・アンカー)弱い時は、滑時にビレー点に瞬間的に大きな力が加わらないように、ロープを瞬間的に送る手技もあるが、その後止められないと大変なので初心者は行わない方が良い。ATCのフリクションを最初は緩く(角度を緩く)しておくぐらいはしても良いか?

引手は左手(利き手でない方)

理由:トップが滑落した時ロープをブロックするのは、引手を体に寄せるだけ
   なので力は要らない(2本指でもできる。左手も十分。)

   ブロックしている時に、岩や木等の操作等 何かをしたい時右手が操作
   しやすい。ロープをブロックしている手を持ち変えれば良いのだが、
   ブロックしている時はパニック状態なので、その発想が浮かばない。

ロープの送り

 引手側は体から離さない。
 (離すと、滑落時ロープが滑る)

 引き戻す時は瞬間的だし、引く方向に力働いているので
 話しても良い?
この時
 (ミキヤツ教室では)(持ち変えると時間ロスるので)
 一瞬は両方のロープを持って良い。
 ただし、すぐに正規の持ち方に戻る。

 引手はロープを緩く握って滑らすが良い?
 
 これに関しては、もう少し確認・整理・練習が
 必要
なので、あとで詳細にまとめよう。

トップが滑落した時


ランニングビレーの向こうであれば、引手を体に寄せブロックする。

最初のランニングビレーの手前ではグランドフォールするので、
(受け止めるのは難しいが)着地した後、後に転倒し頭を打たないように、背中を押してやる。

ビレー点が(アイスや脆い岩・アンカー)弱い時は、滑時にビレー点に瞬間的に大きな力が加わらないように、ロープを瞬間的に送る手技もあるが、その後止められないと大変なので初心者は行わない方が良い。ATCのフリクションを最初は緩く(角度を緩く)しておくぐらいはしても良いか?

“腹を凹ます”
(単に、腹筋で腹を凹ましても意味がない・・・)
おそらく、スキーと同じく、足の力が上半身に伝わるように(スキーの場合は上半身の荷重が足&スキーに伝わるように)骨盤を立てる(=腰で折れない=腰&背中を緩く丸める=へっぴり腰にならない)という事だろう。

そうする事により、蹴りの力が、上半身→手 へ伝わるという事だろう。

大昔、スキーで、♂っぽい先生に“ケツ(お尻)の穴をすぼめる”と習った。女性には受けないない表現かもしれないが、確かにそうすると 良い体勢になる。(間接的なのだが)感覚的に解り易くて、良い表現だと思った。多分同じ事だろう。

(今の私のレベルでは、)
  力が無いと思わない!
 
 スタンスへの乗りかたが悪い、ムーブが悪いと思う事!



 体脂肪、多くても18%以下。
  ・・・・この点に関しては ・・・・ノーコメント。
 努力しましょう、できる範囲で・・・・ ぐ(^o~;)




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