飯豊連峰・中央部 (1)


H19.10.06〜10.08 (6、7日は晴&曇。8日は雨)。
秋の3連休、今回は3日間フリーになれそうだ。

あこがれでもあり、懐かしくもある(19歳の夏、石転び沢→川入で縦走した)
飯豊連峰(いいでれんぽう)縦走路中央部に出かけた。
本山 2,105m、大日岳(だいにちだけ) 2,128m、北股岳 2,024m)

ダイグラ尾根、
全3日、10/6-8
&曇,〃,雨
遥かなる道の先、 どこまでも続く
緩やかに雄大な稜線。険峻な谷。
広大な草紅葉の草原に被われた斜面。
道路地図(マピオン)
1/2.5万 地図:飯豊山、大日岳、長者原
山・高原地図:10 飯豊山
ルート


ダイグラ(大ー)尾根も歩いてみたいが、私の体力では 登りは厳しいだろう。
初  日:  飯豊山荘→梶川尾根→北股岳  /梅花皮小屋 泊
中  日:  烏帽子岳→大日岳→飯豊本山  /本山小屋   泊
最終日:  ダイグラ尾根 下り
の計画とした。

ところが! 最終日は天気が悪い(2,000m以上の山は雪になる可能性もあり)。・・・。
悪天候の中でのダイグラ尾根下りはまずいだろう。・・・・。
あ〜、しょうがない! 計画の逆回り! ダイグラ尾根を登ろう!

「登りの途中で 日没になりません様に!」・・・神様!お願い致します・・・です

10/06の(福島の)日出は 5:38、日入は 17:14だ。温身平での”石転び沢との分岐”で薄明るくなれば良いだろう。 a.m. 2:00過ぎ、自宅から出発した。

米沢からは国道287号線を北上し、(小国の道標に従い、若干近道の飯豊山麓育成牧場を通り)国道113号線を西進、小国の町街を過ぎ、新潟県境の直前・荒川を渡った直後、山形県道15号線に入った。15号線は左(南)方向だが、右に曲がり113号線の下をくぐって南に進む様になっている。後はず〜と、道なり真っ直ぐ、玉川沿いの道だ。低速なら対面交通可能な程度の道幅だ。

長者原集落(19歳の時は、路線バス利用だったので、多分 ここから歩いた)を過ぎ、国民宿舎への分岐(ここからでも歩程1時間有りそう)も通り過ぎ、飯豊山荘到着。まだ車で進めそうなので進んでみた。2〜3分で、閉じたゲートが現れた。直前にも駐車場が有ったので、そこに駐車した。(手前にも幾つかの駐車場が有り、総計では50台ぐらい駐車可能かも?)

ほぼ予定通りの到着だった。まだ真っ暗の a.m. 4:49 、ヘッドライトを点けて歩行開始。
 空には、オリオン座、逆三日月(26日?)が光っていた。

 (←)肉眼では月明かりで見えていた 閉まったゲートを
 フラッシュを焚いて撮影した。 頑丈なゲートだ。

 そのまま、まっすぐ林道を進む。

 温身平は森林浴の公園として、遊歩道・トイレも整備され
 ているが、林道を真っ直ぐ進めば良い。

 5:14、石転び沢との分岐点(←)到着。
 薄明るくなり、(肉眼では)風景が見える様になったが、
 まだ、写真に写り易い明るさではない。

 十字路右が、石ころび沢への道だ。
 左は公園。まっすぐが 私の道だ。

 まっすぐ進むとすぐ(石転び沢に架かる)橋になる。橋を
 渡るとT字路だが、右は石転び沢沿いだ。左に進む。

 玉川沿いに、どんどん先へ進むと、
 やがて、道は、林道幅から登山道幅になってきた。


左手・前方に、大きな砂防ダムが現れた。川幅はまだ広い。そのまま進むと、踏跡が怪しくなったが・・・そのまま少し進むと、 しっかりした登山道と合流した。ダム近くを避ける様に登山道が切られていたのだが、そこに入りそこねた様だ。道に戻れたし、ま〜良いか〜。

その後も、川沿いの道だ。しばらく行くと、岩の斜面のやや危険箇所あった(距離4〜5m)。この直前で、玉川は、大又沢と桧山沢に分かれた様だ。

すぐに、桧山沢の吊り橋だ〜!(↓) 時に a.m. 5:42、日の出も過ぎ すっかり 明るい。
 私より少し先に出発した (防寒着を脱いで)
 赤シャツになったオジサンが、水を汲み
 休憩していた。(帽子も取ると)頭頂部は
 草原だった。私より年配だろう・・。

 私も、合羽・上履きの短パン・厚手のシャツ・
 ズボン下!(随分 着込んでいた事!って〜?
 今時、日の出の頃は凄く寒いんですよ。)
を脱い
 で、小休止した。

 赤シャツ・オジサンより少し早く出発した。

 吊橋の床板は、工事現場の足場に使われ
 ている あの板だ。

 あぁ〜、吊橋だ〜! とても良く揺れる。

 眼下の渓流が良い。
 深い水の色が、とても良い。
 吊橋を渡ったら、そのまま真っ直ぐ、尾根に取り付く。
 割と急な登りだ。
 (林の中は、まだ暗かったか?手振れしてしまった。)
 
 程なく、赤シャツオジサンに抜き返されてしまった。

 まぁ〜まぁ〜、(後半にバテないように)序盤は、ゆっくり ゆっくり・・、
  急がない、急がない・・・つもりだったのだが・・・?

 尾根筋らしき雰囲気になってきた。

 木の根っこの階段だが、傾斜は緩やかだ。

さっきの赤シャツオジサンが、写真撮影している。右手に素晴らしい稜線が見える。
オジサンに
問うと、
「梅花皮だ。」と答える。

おぉ〜っ!
そうか〜!

稜線右半が
梅花皮小屋の有る鞍部なのだ〜!

そこだけ、アップにしよう(↓)。稜線右1/3の白四角が 梅花皮(かいらぎ)小屋だ。
小屋の直下の濃い緑が、石転び沢上部の(中の島の)草つきだろうか?その左下・写真中央二俣左が ほん石転び沢か? その下、北股岳(写真右端)から下ってくる尾根に隠され気味の二俣(写真中央)右が門内沢か? さらに左下、手前の尾根に隠れている二俣の左が、梅花皮滝のある梅花皮沢か? そうすると、↑上写真の稜線中央左の台形は烏帽子岳だ。

素晴らしい〜っ! 見え過ぎぐらいに、良く見える。
私が「石転び沢の雪は消えたみたいですね。」と問うと、「いや、まだ下の方には残っているらしい(山仲間の伝聞?)。」と教えてくれた。




オジサンに少し遅れて、先へ進んだ。

 少し登ると、赤シャツオジサンが、水分補給休憩していた。
 道の先に、小さなピークが2つ見える。
 「奥に見えるピークが、休場の峰ですか?」と問うと、
 「・・・、そうかも知れないな〜。」と否定もしないが、積極的に
 肯定もしない返事だった。
 
 (歩いてみてから思うに) 休場の峰は、向こうのピークから、緩やかな
  尾根を少し進んだ所だっただろう。見えているピークに隠されている
  あたりだろう。見えている2つのピークの中間が、長坂清水だろう。


 また、オジサンは、私より少し先に出発した。

少し先に進むと、左手の展望が
良い(→)。

木に重なっている台形ピークが
烏帽子岳だから、その手前左半
に見えるピークは、全て、くさいぐら
尾根のピークだろう。


この後、少し登りが急になる。
3人に抜かれた。1人は、女性
だった。もう1人は、「(本山山頂
往復の!)
日帰りだ。」と言う。
日帰りでダイグラ尾根往復!
シンジラレナ〜イ!




 やや急な登りの中間部、長坂清水への分岐が
 あった。清水への道も、しっかりした道であった。

 が、余計な歩きはしたくないし、水は十分持って
 いるのでパス。
  

右手、稜線の北斜面に広大な草紅葉が見えてきた。
→写真左端の尖がり山は、これから登る宝珠山等
だろう。

 ”休場の峰”到着。

 特に標識等は無いが、ここが休場の
 峰だろう。写真左の長四角の石は、
 三角点の石っぽい。

 さてと、水分・カロリー補給の休憩と
 しよう。

 時に8:38。振り返ると、放射冷却の雲海が
 見える。その向こうは蔵王連峰だろうか?

 休んでいると、一人の男性が追いついて
 きた。6:15頃の出発らしい。ここまで、私は
 3時間50分、彼は2時間25分弱だ。
 「私を抜くのは、貴方で4人目だ。」等と
話した。(赤シャツオジサンを入れると5人目だが、彼は、私より出発が早いのでカウント外。)

(→)これから進む尾根筋。
写真で一番高く見えるピークが
宝珠山だ。

その手前に続く、多数の小さな
アップダウンが千本峰だ。



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