駒津峰 (1)


H19.08.05〜08.06(晴時々曇)。
本来は、奥会津の丸山岳へ一泊(8/04〜8/05、予備日 8/06)で出かける予定だった。
遅かったが梅雨も明けた(8/01頃?)が・・・台風○号が新潟沖を通過しそうだった。

8/03の天気予報では、8/05朝には台風北海道東沖に抜けるが、新潟〜会津の
天気は回復しない予報だった。月曜日は仕事を休む事にして予備日としたのに!
このまま どこにも行かないのは悔し過ぎる!

8/04(土)、今日はあきらめるとして、予備日(月)を使った1泊2日で、どこかへ行き
たい!南関東〜甲州はどうだろう?♪甲〜斐〜の山々〜日に〜映え〜て〜♪
(の山かどうかは解らないが)甲斐駒ヶ岳に行ってみようか?昭文社の登山地図を見る
と、野呂川沿い南アルプス林道の広河原に広い駐車場が有る様だ。ここなら移動
時間コミ1泊2日でなんとかななりそうだ。

ところが、8/04午前時点での かの地の天気予報は曇だった。・・・遠路はるばる
出かけても霧の中では・・・・?ふてくされて昼を過ごすと、夕刻 かの地の予報が
”曇時々晴”に変わった。予備調査・計画は極めて不十分だが・・・
行くしか〜っ あ・る・ま・い〜!

 駒津峰
(標識)2,750m
(地図)2,740m
広河原、
 3.5h+2.4h
、8/5,6、晴
魔利支天&駒ヶ岳の岩肌
が大迫力。千丈ヶ岳/北岳
の眺望も良。
35゜45’、138゜13’
1/2.5万 地図:千丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、
鳳凰山 /山・高原地図41:北岳甲斐駒
ルート


「初日は、駒仙小屋か仙水小屋のキャンプ場で幕営しよう。広河原〜北沢峠はバスが有るらしいが、本数が少なく都合が悪そうだ。この区間は3時間かかる様だが、まぁ 歩いても良い。歩く事を考えて、広河原に13:00頃着けば良いか?」

自宅を a.m.7:00に出発、磐越自動車道〜東北自動車道〜外環〜環八〜(甲州街道)〜中央自動車道を経由して甲府に向かった。中央自動車道の定額区間は比較的良かった。しかし、八王子からが遅い。時速 30km未満だ。さらに相模湖手前で、電光掲示板に ”ここから相模湖まで渋滞 9km 40分”と表示されていた。「ぶっ、9km 40分〜!? ここは高速道路だろう!」 そこを走行していたのは、10:00頃だった。相模湖にピクニックに出かける人々の大軍団と一緒の走行になってしまった様だ。動いている時でも時速 20km未満だった。9km、ぴったり40分かかった。

 今日1発目のショック・誤算であった。
考えてみれば、そんな状況になるよね〜。”天気良い日曜日には相模湖ピクニックランドに出かける方々が多数いる事”を、地方の住民の私は 事前には考え及ばなかった・・。

中央自動車道から甲府昭和I.C.で降りた。私の車には、ナビが付いていない。
出発前の地図を見た印象では、I.C.で降りたら、左へ2回曲がれば、甲府市西の町外れに出るから、そこで地図を出して県道20号線≒南アルプス林道を探そうと思っていた。

左に曲がって左に曲がったが、甲府市北部の運動公園に出てしまった。最初の左折は、まだI.C.内で、私が考えていた左折にはカウントされない左折だった様だ。 今日2発目のショック・誤算であった。 運動公園の駐車場に停車し通りがかりの方に道を尋ね、何とか県道20号線に乗れた。ロスタイムは20分ぐらいだろうか・・?

県道20号線を西進すると、正面に、
山頂は雲に被われているが量感の有る
山が見えてきた。駒の名を冠するに ふさ
わしい山容だ。甲斐駒だろう。

この辺でガソリン補充する予定だったの
だが全てのガソリンスタンドが閉じていた。(この辺のスタンドは日曜休業の様だ。)
今日3発目のショック・誤算だった。
まぁ、林道部は短いから、給油しなくても
何とか往復できるだろう・・・・か?

山道をややしばらく進むと、芦安温泉に着いた。芦安温泉には大きな市営駐車場が多数(6個)あり、そこから広河原にバスが出ている様だった。その時、時刻は13:10頃だったろう。バス停近くの駐車場のオジサンに尋ねると、「12:30にバスは行ってしまった。次のバスは14:50だ。車は、もう少し先の夜叉神(やしゃじん)まで行ける。そこなら、もう少し本数が有るかも(実は無い!)。」ここで2時間弱待つのはイヤだ!もう少し先まで進んでみよう。

温泉街を抜け、温泉を経由しない道とT字路で合流し、右に進む。細い林道クネクネ道だ。

13:50頃、夜叉神(やしゃじん)登山口到着。夜叉神には、30〜50台の駐車場と、
(↓)”鉱泉 夜叉神の森(宿泊&お土産)”が有った。この先は、一般車侵入禁止らしい(昭文社の地図では、広河原〜戸台が侵入禁止区間と有った)。「聞いてないぞ〜!」みたいな・・・(つい さっき聞いた・・・。)

ここ(&芦安温泉&甲府駅)から広河原までは、山梨交通のバスが走っている。
バス停の時刻表を見ると、やっぱり 15:30、2時間弱待ちだ(→↓)。今は夏休み期間なので大丈夫だが、他の期間のweek dayの最終は12:30の様だ。
 ”夜叉神の森”の
 方に尋ねると、
 15:30のバスには
 北沢峠へのバス
 (南アルプス市営)
 接続していないら
 しい。そのバスの
 明朝の始発は7:00
 頃らしい。
 今日4発目のショック・誤算だ!

私の計画は、広河原まで自車で到着しての計画だ。
明日朝 7:00に広河原〜北沢峠のバスに乗ると、北沢峠からの歩行開始は8:00頃になってしまうだろう・・・。帰りの北沢峠最終は何時頃だろう。14:30頃か?明日は月曜日だから12:30だったりしないだろうな〜・・・。

 これは、大ショック!大誤算だった!

「う〜ん、まずいな〜。明日の行動時間が足りないな〜・・・。
今日のうち、広河原から駒仙小屋まで歩くか〜!? 途中でビバークしても、明日の行動時間は多いだろう!早朝出発すれば、14:00頃北沢峠に下りて、最終バスに間に合うだろう・・・か?

15:30の広河原行のバスに乗り、16:07頃広河原到着。
やっぱり北沢峠へのバス接続は無い。南アルプス市営(という事も、私は事前には知らなかった)の広河原〜北沢峠 間のシャトルバスは、夏休み期間は、6:50/9:00 /12:20 /14:25 の4本らしい。いずれにしても、もうバスは無い・・・(だったら、夜叉神で1時間40分も待たすな〜〜!)

広河原にも、山荘とキャンプ場が有るが・・・、ここへ泊まっては明日の行動時間が足りないだろう。万一、始発バスに乗り遅れたら最低、何もしないで帰るしかない。

やっぱり駒仙小屋まで歩くしかあるまい。3時間だとすると、日没を少し過ぎ DAWN(夕暮れ、日没後の少し明るい時間帯)の頃に着けるだろうか?明るいうちに着けなくても、車の退避所等でビバークできるだろう・・・。
南アルプス林道に戻り(バス停は林道を少し離れた広場にある)、駒仙小屋に向かって歩き始めた。この先の林道も、一般者侵入禁止で、ゲートが閉じられていた。

 少し行くと、左手に野呂川に架かる吊橋がある。
 吊橋を渡った所が広河原山荘&キャンプ場だ。
 (多分、バス停の先の道を進み、野呂川を渡り道なりに
  右カーブしても山荘に着くのだろう。)


 まっ、私はパス。

 さて、長い 谷間の林道歩きの始まりだ。

 南アルプス林道は、川床よりかなり高い所に
 切ってある。川床から50mぐらいは高いだろう。

 やや暫く歩くと、正面谷間の向こうに高そうな
 山が見えてきた。山の形から判じるに、千丈 
 ヶ岳だろう。(駒仙小屋のすぐ先の)北沢峠と
 千丈ヶ岳は、同じ並び(尾根筋)だ。

 遠い、はるかに遠い。
 とにかく、遠い・・・・。

たくさん枝沢から、滝が流れ落ちていた。
落差は10数m程だが、良い(→)滝が多い。

対岸の細い谷に細長い連漠が流れ落ちていた。
平凡な沢の滝と思って撮影しなかったが、
落差総計300mの九竜の滝で、南アルプス最大
の落差であったらしい。

 スタートから1時間24分(昭文社の地図では、
 2時間05分)、野呂川出合の橋に着いた。
 北岳の登り口(長い!)の一つの様で、バス停
 もある。

 写真左、ここも沢は 滝状に落ちている

 ここまでの道は緩やかだったのだ、この辺か
 ら徐々に道の傾斜が強くなってきた。

正面に見えるのは、千丈ヶ岳だろうが・・・



大分 近づいたが、やっぱり、まだ遠い・・・。


林道とは言っても、それなりの登りだ。
(私なりに)ハイピッチで歩いているので、だんだ つらくなってきた。

 道が大きく右カーブして、駒ヶ岳らしきものが見え
 てきた。(←)雲に隠されているのが、甲斐駒だろ
 うか?(中央左の山容がしっかり見えるのは双児山だ。)
 
 (→)その右にも、高い
 山が見えている。
 栗沢山、2,714mだ。

 やっと、駒仙小屋の分岐(←白い看板の所、逆Y字路)
 が現れた。

 小屋側に少し入ると
 ルートの案内板や、
 ”北沢駒仙小屋
  宿泊は予約制”
 ”テント場、長衛小屋
  →5分”等の表示もある。(長衛小屋は北沢峠に移り長衛荘になったのかも。)

 18:33(まだ日没前)北沢駒仙小屋到着。
 テント設営料は、お一人様500円。
 
 キャンプ場は広い(→)。
 50〜60基は張れそうだ。
 30基程設営していた。
 
明るいうちにテント設営すべきなのだが・・・・

だめだ〜、疲れていて動けない。すぐに食事できる食欲も無い。
「明るいうちに到着したい!」とのスパート気分での林道歩きは、
私の軟弱な脚力・体力には、かなり効いたみたいだ。

まずはエネルギー(アルコール)補充して、少し休もう!

谷間の向こうには、甲斐駒(魔利支天部?)が見えている。




完全に真っ暗になる直前頃テント設営した。

私が食事したのは、20:00頃。あたり真っ暗、全てのテントが寝静まっていた。飲んで騒いでいる人は誰もいなかった。(騒がれても迷惑だが、誰も騒いでいないのも、少し寂しい。) 21:00頃、就寝した。



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