家老岳 (1)


H22.02.28(小雪)。
道なき会津百名山の家老岳 (かろうだけ、1,414m)に出かけた。

★・・
▲▲
羽塩川沿いの
林道中部4.2h、
2/28、小
”かろうシリーズ2”:深雪の急登。
独立空間の小雪原、
雪庇の稜線。雪降りで展望なし・・。
道路地図(マピオン)
1/2.5万 地図:栗生沢
糸沢
ルート

この山に登るタイミングは難しい。道なきヤブ山である。ヤブこぎが好きな人以外は残雪期になるだろう。しかも、「山には雪が有るが、林道の雪が消えた頃」がベストだ。しかし、林道の雪融けを待っていると、山の雪も無くなってしまうかもしれない・・・。

また、南会津町・田島は、そこそこ豪雪地帯ではあるが、2月下旬に 一気に残雪が消えてしまうらしい。期日の選択は難しいね〜・・。

直前の今日の天気予報は曇(天気図は低気圧と低気圧の間の高気圧帯状部分だ。3日前の今日の予報は時々雪。で、15:00頃には晴れ間もありそうぐらいだった。
嵐ではないが、高い山に行く日ではない。今日は家老岳にしよう。

林道は、多分、特に日陰の所は残雪があるだろう。会津鉄道・七ヶ岳(ななつがたけ)登山口駅の駐車場に駐車して、林道を歩く事も想定していた(林道歩き1時間程か?)。
下郷あたりから、小雪が舞う状況となった。

(羽塩沢沿いの)林道が、どんな状況かわからない(もしかすると、車で走行できるかも知れない)。車(ジムニー)のまま、林道を進んでみた。

予想よりは 先まで除雪されていた。やがて、真っ直ぐの道の先には 除雪の雪の塊があり、左に山を登って行く林道があった。しかし、その道はブルで削っただけの泥道だ。スタックしかねない。ここで、車を降りよう。とりあえず、(今日は除雪はしないだろうから)除雪の雪のある側に駐車した。雪が降っている。2cm程積もりつつあった。・・・・。決行するか迷った。

積雪が多くなり、車が動けなくなったらどうしようか?この距離なら、車を置いて歩いて帰る事も可能ではあるが・・・。やっぱり止めようか?

一旦、帰りかけた。林道を数10m下ると、雨に近いみぞれ雪だった。
・・・大丈夫だろう。それ程の積雪にはならないだろう。決行しよう。この山に登るタイミングは難しい。今日、決行しよう。

 (←)左の道を、a.m.8:15歩行開始。道は、どんどん山に
 登って行く。少し行くと、林業の大型機械が道を塞いで
 いた。一昨年秋に林道を下見した時、林道は沢沿い
 水平(やや登り)だった。ここは間違いだ。

 間違い林道を戻ると、
 除雪の雪の先に林道
 が続いていた(→)。
 ワカンを装着し、
 8:30 再歩行開始。
林道は雪の消えてる所もあった。小さな2つの沢が姿を現していた。(車用に)鉄板が敷いてある。面倒なので、ワカンは履いたままで、かかとに重心を置いて歩いた。(帰宅してからワカンを見ると、ワカンのツメの部分が若干変形していた・・・・。)
尾根とりつき予定の二俣が見えて
きた(→)。「中央右の小尾根を登れ
ば良い。」というのが、すぐ解る。

(↓)ここも沢は現れている。

 沢の向こう側、指道標には“←家老岳”とある。
 「奥(一本東)の尾根から登れ」と言う事か?

 無雪期は、林道部だけはヤブが無いので
 それがお勧めかもしれない。最大傾斜も
 私の予定コースより緩いかも知れない。

 まっ、今はヤブは無関係なので 予定コースを
 登ろう。

南に伸びる谷間は深い雪だが、

 とりついた小尾根は雪が少なかった。
 少し急な所では、地肌が出ていた。
 濡れ枯葉は滑る。なるべく残雪の所を選び、
 雑木につかまりながら登った。

 数日前に1〜2人が歩いたと思われる
 形の崩れたトレースが有ったので、それを
 参考にして登った。

大分雪は増えたが、
木の根元あたりは、地肌が見えそうだ。
傾斜が 徐々に急になってきた。正面が杉林になった所で、トレースは、杉林(残雪が少ない、雑木あり)を避け、左に回り込み、

 広葉樹林の中を登っていた。

 急斜面(35゜?)で、雪が深い。しかも・・・
 最近の雨で緩み、グスグスの雪だ。
 (融けかかったシャーベット状態)

 両足で立っている時は、ワカンの潜りは 20〜
 30cmぐらいだが、次の一歩の為に片足体重に
 なると、さらにグンと沈んだりもした。
 (計60〜70cm潜った?)

 この区間の登りには、予定(推測)時間より
 かなり多くの時間を費やしていただろう。

 (←下山時撮影。朝は5cm程の新雪がついていて、
  深雪の印象があった。下山時は、今朝の小雪+αが
  融けてしまったが、グスグス感は撮れたかな?

若干右に戻り、尾根筋を登る。
傾斜が緩やかになった。残雪も多い。

指が冷たい。オーバー手袋を装着した。

さっきの軟深雪・急登で、結構疲れたな〜・・
寒いし・・稜線はもっと寒いだろう・・・。
今日は、(下見だったと言う事にし)稜線に
出た所で 折り返して、下山しようかな〜・・・。
時刻は既に 12時を回っていたが・・、1,218m地点到着。

北風で頬が痛くなりそうだ。しまった!ゴーグルを忘れてきた!(私は、残雪期はヘルメットとゴーグルにしている。)ネックウォーマーはザックの中に有るが・・オーバー手袋をしているので 指が動かず、出すのが面倒くさい。首に掛けていた 汗拭きタオルで頬かぶりした。

ヤセ尾根を東南東へ進む。まだ 指が冷たい。
指を暖める為、不要なグーパーを繰り返した。

尾根筋は笹が出ていた。しかし、ここの笹は、
雪が無かったとしても、多分 膝上ぐらいの
高さだろう。

頼りにしていたトレースは、小雪の横風に掻き消され 解らなくなってきた。でも、後は、はっきりした尾根筋〜稜線を進むだけだから、大丈夫!



”家老岳(2)”に進む?


トレッキング・トップに戻る?

データサイ5・トップに戻る?